目次(押すとジャンプします)


Morpholio Traceを使えばデジタルなデバイス上なのに手書きで図面がかけるメリットがあります。私もこのメリットに惹かれて使用してみましたが、不便な面がかなり多かったので共有させてください。
Morpholio Traceとは
Morpholio TraceとはiPad専用アプリで、手書きでスケッチや建築図面を作成できるアプリです。
レイヤー(画層)を分けて作成できるので、そこら辺はiPadアプリのProcreateやconceptに似ています。これらのアプリと異なるMorpholio Trace最大の特徴は尺度を設定できることです。
つまりMorpholio Traceでは、画面を拡大縮小しても、壁の厚さや線の長さは均一と言うことです。
以下の画像をご覧ください。拡大後でも壁厚は200mm(20cm)となっています。


5つの不便な理由
1.保存がうまくされないことがある。
Morpholio Traceは完全な自動保存です。この自動保存の先がiCloudかローカルなのかは分かりませんが、たまに保存がされないことがあるんです。
例えば、課題締め切り前に急いで作業しても朝起きたら作業前のデータしか残ってない、つまり保存されていない事がかなり頻繁に起きてしまいまあす。
これってかなり致命的デメリットです。これだけの理由で使わなくなってもいい理由になってしまいませんか??
2.「戻る,進む」が機能しないのは当たり前
Morpholio TraceでもPCでいう⌘+Zのように操作を取り消すことや、取り消した操作を元に戻す機能は存在してます。しかし、この機能はロクに働いてくれません。
アプリを機動した直後であれば一応動いて入るのですが、10分程度作業しているとこの操作が効かなくなってしまいます。操作を取り消したいのに取り消しが効かないから一々消しゴムを使うのは面倒くさいしはっきり言って時間の無駄にしかなりません。
それに保存はされていないは「戻る,進む」が機能しないはでMorpholio Traceを使用していると結構ストレスが溜まってしまうので精神的にもよろしくないです。
3.作業領域が狭い
これに関してはMacやPCと比較してiPadの画面が小さい為です。私の持っているiPadは11″のため作業できないことはないですが、無理してMorpholio Traceを使うぐらいならPCでCAD使った方が楽だし、首は痛くならないですし、スムーズに作業できます。
面白いアプリだけど
iPadというデジタルなツールで手書きで図面がかけるアプリは面白いし、魅力的です。確かにCADよりも手書きの方が直感的に書けるのでコンセプトやラフに案を考えるときはかなり使えるアプリではあります。
しかし、本気で図面を作るのには実用的ではないなという残念なアプリになってしまっているように思います。Morpholio Traceを使って図面を書くと提出前に保存されていなくて焦るって事が起きてしまう場合もあるので、現状はほとんどおすすめできないアプリです。
iPadだけで図面がかけると思っている建築学生の方々へ、それは無謀な考えです。大人しくCADの勉強をしましょう…
その他、おすすめiPadアプリについて
コメント